2026/02/15 08:00

長野県の山間にて、希少銘木を用いたキャンプギアを製作しているガレージブランド「鬼燈 - oniBi -(オニビ)」です。 数あるショップの中から私たちのページをご覧いただき、本当にありがとうございます。
記念すべき最初のブログでは、oniBiの新作である無骨カッティングボード(ウッドプレート)シリーズ「野良皿 - Wild Plate -」の誕生秘話と、なぜ私たちが「ボコテ」という非常にマニアックな銘木を選んだのか、その理由をお話ししたいと思います。

 材木屋の片隅での、一瞬の出会い

普段、私たちは地元の長野県内にある信頼できる材木屋から、こだわりの木材を仕入れています。 新たなキャンプギアの構想を練っていたある日のこと。いつものように材木屋の薄暗い倉庫を巡っていると、ふと、壁の陰にそっと立てかけられた一枚の板が目に留まりました。

それが「ボコテ」との出会いでした。

埃をかぶり、ひっそりと佇んでいながらも、その板からは野生動物のような異様なオーラが放たれていました。その荒々しい木目を見た瞬間、頭の中に「焚き火の傍らで、分厚い肉を乗せてガシガシ使われている無骨な木の皿」のイメージが一瞬にして湧き上がったのです。

「この木材で、皿を作らなければならない。」 そう直感した、まさに運命の出会いでした。

■ 希少銘木「ボコテ(黄金檀)」の圧倒的な個性

ここで、私たちが一瞬で惚れ込んだ「ボコテ」という木材について少し解説します。

ボコテ(Bocote)は、メキシコをはじめとする中南米を原産とするムラサキ科の希少木材です。日本国内では「黄金檀(おうごんだん)」や「リオグランデパリサンダー」といった別名でも呼ばれています。

その最大の特徴は、黄金色から黄褐色の地肌に、黒褐色の力強い縞模様が走るエキゾチックな木目です。 非常に密度が高く硬い(比重が大きい)ため、高い強度が求められる高級ナイフのハンドル(柄)やビリヤードのキュー、楽器などに使われてきました。 さらに、天然の油分を豊富に含んでいるため、使い込んで磨かれることで自然な艶と光沢が出るのも大きな魅力です。

■ 「綺麗になんて、したくなかった。」

しかし、ボコテはその硬さと油分の多さゆえに、刃物が入りにくく加工や接着が非常に困難な「癖の強い木」でもあります。そのため、一般的な大量生産のキャンプギアに採用されることはまずありません。
それでも、私たちがこの銘木を選んだ覚悟。 それは、私たちが目指すものが、工場で生産された傷ひとつないツルツルの「完成品」ではないからです。
私たちが作りたいのは、森の中で枝を拾い、手斧やナイフで無骨に削り出したかのような「道具としての生々しさ」。 ナイフの傷跡、焚き火の煤(すす)、肉から滴る脂。過酷な自然の中でガシガシと使い倒されることで、初めてこの野性的な木目は独自の深い艶を放ちます。
綺麗に使う必要なんてありません。私たちがお客様にお届けしているのは、あなたがあなた自身の手で育てるための「原石」なのです。

■ あなただけの「一生モノ」を育ててください

木材の表情は自然の産物であり、二つとして同じ顔を持つものは存在しません。 oniBiの野良皿は、その個体が持つ生命力や木目を最大限に活かし、一つひとつ手作業で仕上げる「少量限定生産」。中には、吸い込まれるような「瞳(アイ)」の紋様を持つ一点物の個体も現れます。

同じ木目には、二度と出会えません。 「これだ!」と直感的に惹かれる木目と目が合った時が、お迎えのタイミングです。

野で磨き、あなたの空間で完成させる、無骨な一生モノのキャンプギア。 ぜひ、あなただけの相棒となる一枚を見つけていただければ嬉しいです。

🔥 「野良皿(ボコテ)」シリーズはこちら👇発売は2026年2月28日18:00~
「Bocote - 黄金檀 -」

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 次回は、「野で磨かれ、あなたの空間で完成する」というoniBiのブランド哲学について、もう少し深く語りたいと思います。

                                     鬼燈 - oniBi -