2026/02/18 18:00
長野県発のガレージブランド「鬼燈 - oniBi -(オニビ)」です。
前回のブログでは、私たちが掲げる「野で磨かれ、あなたの空間で完成する」というコンセプトについてお話ししました。今回は、その「磨き、完成させる」ための具体的なステップである、木製キャンプギアのメンテナンス(お手入れ)について解説します。
「木製のカッティングボードやウッドプレートは、手入れが面倒くさそう……」
そんな風に思っていませんか?
結論から言えば、その「ひと手間」こそが、無骨なキャンプギアを育てる最高のエンターテイメントなのです。

■ 傷を「消す」のではなく「艶」に変える
一般的な木製食器のお手入れでは、「紙やすり(サンドペーパー)で表面を削って、傷や汚れを綺麗に消しましょう」と説明されることが多いです。
しかし、oniBiが提案する「野良皿」のメンテナンスは違います。 私たちは、ナイフの切り跡や焚き火の煤(すす)、肉の脂の染みは「ギアに刻まれた歴史」であると考えています。だから、無理に削り落としてツルツルの新品に戻す必要はありません。
木材は呼吸しています。過酷な野営でガシガシ使い倒された木材は、乾燥し、油分を求めています。 そこに「蜜ろう(Beeswax)ワックス」という栄養をたっぷりと染み込ませてあげる。すると、乾燥して白っぽくなっていたナイフの傷跡にワックスが入り込み、周囲の木目と同化して「深い艶(凄み)」へと変わるのです。
これこそが、無骨なギアを「一生モノ」へと育てる醍醐味です。
【用意するもの】
蜜ろうワックス(食品グレードのもの) ※えごま油やクルミ油などの乾性油でも代用可能です。
綺麗な布(ウエス)またはキッチンペーパー 2枚(塗り込み用と拭き取り用)
【Step 1:汚れを落とし、しっかり乾かす】 キャンプから持ち帰ったカッティングボードは、水やぬるま湯で洗い、汚れを落とします。(洗剤を使う場合は中性洗剤を少量のみ使用し、すぐに洗い流してください)。 その後、直射日光の当たらない風通しの良い日陰で、完全に中まで乾燥させます。ここが一番重要です。湿ったままワックスを塗ると、カビの原因になります。
【Step 2:ワックスを薄く塗り込む】 木が完全に乾いたら、布やキッチンペーパーに蜜ろうワックスを少量(大豆一粒分くらいから)取り、木目に沿って円を描くように薄く塗り広げていきます。 野良皿のような無骨な木材(ボコテなど)は、ワックスを塗った瞬間に木目がグッと沈み込み、黄金色と漆黒のコントラストが鮮やかに浮かび上がります。この瞬間が一番の快感です。 ※側面や、水を吸いやすい木口(断面)にも忘れずに塗り込んでください。
【Step 3:余分なワックスを拭き取り、馴染ませる】
全体に塗り終えたら、もう一枚の乾いた布で、表面に残ったベタつく余分なワックスをしっかりと拭き取ります。
その後、半日〜1日ほど風通しの良い日陰に置いてワックスを木に定着(乾燥)させれば、お手入れ完了です。
■ ギアと対話する、至福の時間
いかがでしょうか。作業自体はとてもシンプルです。 しかし、手に伝わる木肌の感触を確かめながらワックスを塗り込んでいると、「あのキャンプ場の夜は寒かったな」「あの時焼いた肉は最高だった」と、野営の記憶が鮮明に蘇ってきます。
このメンテナンスの時間こそが、ギアと対話し、「あなたの空間で完成させる」ための大切な儀式なのです。
お手入れを重ねるごとに、あなたのカッティングボードは世界に二つとない、鈍い光を放つヴィンテージギアへと成長していきます。
ぜひ、恐れずにガシガシ使い倒し、そして愛を持ってワックスを塗り込んであげてください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
鬼燈 - oniBi -
